女ドルヲタがB.LEAGUEにはまってしまった

愛するって奥深い。バスケって奥深い。

まだ応援はできません。嫌悪感もあります。でも見届けます。

こんにちはこんばんはさっちょんです。

久々の更新はプレマッチの観戦記にしようと思ってたんですけど、こんなことになるとは、です。

 

 

本当に長い1日でした。仕事をしても、人と話していても、何をしていても心から笑えない。自分のことではないからこそ、頭の中を色んな感情と論理とが駆け巡る。そんな日でした。

 

ジャカルタでのアジア大会に参加していた日本代表選手4名が、現地で買春行為をしたとして、JOCの規律違反で代表認定が取り消し、帰国となりました。その中には、私が応援する滋賀レイクスターズ佐藤卓磨選手、京都ハンナリーズの永吉佑也選手が含まれています。このブログは、彼らのファンとして、彼らが所属するクラブを応援してきた身として書いています。だからこその感情的な表現や、心の整理をつけるための言葉が含まれるので、ご理解いただける方だけお読みください。

あと、Twitterを見ていている方はご承知かもしれませんが、今回の問題についての私の見解はおそらく辛辣なほうです。彼らを擁護したい人からすると不快かもしれません。論点はある程度整理して書いてるつもりではいますが、好きな選手の批判など見たくないという人にはお勧めしません。

また、私個人の見解です。バスケファンの中でも様々に考えが分かれるトピックであり、他の方の意見を否定する意図はありません。

 

 

さて。

 

佐藤卓磨選手。東海大学でキャプテンを務め、レイクスに特別指定選手として入団。インサイドを担っていたサンバが怪我をしたタイミングだったこともあり、すぐにプロでも頭角を表す。外国人選手にも臆することなく向かっていくその闘志。味方のシュートに対して、率先してシュートフォローにいく姿勢。シュート力はまだまだではありましたが、日本代表ではスリーポイントも決めており、NHKのニュースでインタビューも撮られ、ますますのレベルアップをして帰ってくるんじゃないかと期待していました。ブースターは、彼にレイクスの未来を見ていたんじゃないかと思います。私は見ていました。

 

 

永吉佑也選手。よっさん。川崎時代のマゲ姿は独特で、子どもにもすぐ覚えてもらえるのうな出で立ちで、私もすぐに顔を覚えた選手でした。ハンナリーズにくるとわかったときは、旦那と二人で大喜びしたっけ。貴重な日本人インサイドで、その時から既に代表経験があったよっさん。その期待に違わぬ活躍を見せてくれました。ハンナリーズインサイドの要として、時には外国人選手とポストプレーも行い、時には外からはスリーも決め、間違いなくハンナリーズのバスケのオプションを増やしてくれた人だったと思います。広報活動もたくさん頑張ってくれてた。

 

 

こんなことを今更、ですが。書きたくなるくらい、好きな選手たちだったんです。大好きなチームを引っ張ってくれると、信じて疑わなかった選手だったんです。

 

 

でも正直なところ、今は彼らを応援する気にはなれません。

 

会見の憔悴しきった様子を見て、心配にはなりました。情はもちろんありますので。彼らが激烈な社会的制裁を受けたり、むやみに叩かれたりすることは望ましくないと心から思います。あのタイミングで、きちんと会見場に出てきたことは、(もちろんあそこに立たせた協会も)英断だったし、よくやりきったと思います。(…とかいいつつ、会見を全てみるのはつらすぎて、断片的にしか見られていないんですけど。)

 

ただ、

彼らが失敗から立ち直ってほしい、と思うことと、

自分自身が応援したいと思えることは、別です。

 

その辺の話を整理したいです。

自分のためにも。同じような思いを抱えている人のためにも。

 

そもそも、今回の件の論点をざっくりと3点に分けて整理してみます。

 

①買春したこと

もう直接的な言葉を書くのも嫌なんですけど…っていうレベルで嫌悪感ありです、私は。ここまで大きな問題となったのは、ただ歓楽街にいただけでなく、コトに及んでいるということがあります。JOCの会見でも、そのような言葉がありました。

合法なのか、違法なのか。もし違法であれば、完全に論外です。犯罪ですから。

ただ、そうでなかったとしても、倫理的に許される行為ではないと私は思います。

「男ならだれでもやっている」とか「ちょっとハメ外しちゃったんだな」で軽く扱おうとしている人もいますが、私の意見は異なります。社会的に認知されていて、様々な人から憧れられる職業であるプロバスケットボール選手が、誰がいるともわからない場所で、ただ一時の欲望を解消するために、女性を買うって。そこに逡巡はなかったのか。止める人はいなかったのか。ただただ、その倫理観のなさと自己客観性のなさに失望します。

そもそも性産業は、もちろん自立してその道を選んだ人もいるかもしれませんが、一方で構造的な搾取の温床です。果たして今回の場所がそういう場所だったのかは、まだ調べられていないのでわかりません。きっと彼らも知らなかったでしょう。知らずに、そういう場所でそのような行為に及んだそれ自体に深く失望をしているのです、私は。

今は、個人的な嫌悪感が先立つのでこんな言葉でしか紡げません。でも、こんな気持ちに直面したからこそ、きっちり勉強して、きっちり向き合って、また後日にでも言葉にしたいと思います。なんでここを社会派ブログにしなきゃいけなくなったんだ、まったく。憤懣やるかたなし。

 

蛇足ですが、男ならだれでも性産業のお世話になってる論は、そうじゃない男性に失礼でしょうと思います。この問題は女性だから嫌悪感を感じる問題じゃなくて、人によって感受性が大きく異なる問題。事実、男性でも強烈に嫌悪感を感じている人は散見されますし、女性でも気にしないんだなって人はいます。だから、女性の問題じゃなくて、男性含む問題。どっちかというとホモソーシャル的なお話なのかも。4人とも、悪いことかもしれないという意識はあったと言っているし。誰か1人でも止められていれば…。誘われたけど行ってないって言えたら、結果は大きく異なっていたのにと思います。

 

②プロ意識の欠如

最初の報道は、公式ウェアを着て歓楽街に行っていた4人がいた、というものでした。買春という巨大爆弾が放り込まれる前に懸念とされていたのは、「日本代表として誰からも認識される公式ウェアを着て、なんでそんな誤解をされるようなところに行っていたのか」「外で食事をするとなると、ドーピングなどへの危機管理意識はどうなっているのか」というような点でした。つまり、一言でいうと、プロ意識の問題です。飲酒もあったようです。(買春については況や、なのでここでは割愛します)

日本代表を背負っていること、大会期間中であること、試合直後であったこと。その行動のチョイスは確かにおかしい、と思うと共に、その選択肢を取らせてしまった協会側も、体制について再考の余地がある話かなと感じます。

 

あとは、B.LEAGUEでどこまで律するかは難しいところなのかなとは感じます。でも、こうなってしまった以上は、バスケ選手というカテゴリに属する人全てが厳しい目に晒されることは間違いないので、改めてプロ意識について全ての選手が学ぶ良いきっかけとするしかないのでしょうか。今回彼らが槍玉にあがった格好になりましたが、タイミングが悪ければ自分があの立場だったかも…と思ってゾッとしている選手もいるかもしれません。プロになるって、見られるということ。こういうことなのかと、私も実感しました。

 

③社会的に与える影響の大きさ

とんでもないタイミングだったと思うのが以下2点。

・男子バスケとしての遠征ではなく、アジア大会日本選手団の一員だったこと。

・バスケ界にとって、オリンピックの枠を目指した大切な時期だったこと。

前者については、他競技の方に謝罪をさせている時点で、日本バスケがスポーツの垣根を超えて迷惑をかけていることであり、他の選手に申し訳が立たないことだとは思います。選手も会見で言っていた通りです。そして、日本選手団の一員だったからこそ事件はここまで大きくなった。そこを鑑みても、日本代表として選手団の一員となることがどういうことか腑に落ちていなかった故の結末なのだと思います。

また、別の話にはなりますが、エヴェッサの橋本選手がバッファローズセレッソとコラボしていたポスターが撤去されるようですし、日本代表級の売り出し中の若手だったからこそダメージは大きいですよね。

後者については、私なんかよりずっとずっとバスケが好きな方が、深く深く落ち込んでいらっしゃるのではないかと思います。今回の事件はFIBAにも報告がされています。JBAの三屋会長も、アピールの場を失ったと言っておられました。特にもし違法となれば、オリンピックの出場枠が間違いなく遠ざかる。そして何より、バスケ好きではない一般の人からは、しばらく日本の男子バスケは買春とセットで語られることになるでしょう。誰が優勝した、誰が好成績を収めた、ということよりも、不祥事のほうが心に残りやすいのは悲しいかな事実。レイクスが好き、ハンナリーズが好き、BLEAGUEが好き、と公言している人ほど、自分の悲しみを抱えながら周囲から好奇の質問を受ける可能性は高いでしょうね。ちなみに、私は今、それに耐えられるほど強くなれない。だから憂鬱。

 

 

 

 

 

以上の3点が、私が感じる今回の一件での論点です。

 

ざっと振り返って、書いていても、疲れます。ことの大きさは、計り知れない。

 

JBAからの処分が発表されるまでは、4選手は謹慎ということも発表されました。早急に処分は検討されるでしょうが、アジア大会中、しかも買春ということの大きさを考えても、厳しいものになることは覚悟をしないといけません。

 

私が、一番つらいのは。この4人の行動によって、他の頑張っているバスケ選手や関係者の評価に飛び火をすること。この地に落ちた信頼を、バスケ界全体で取り戻していかないといけないこと。その道のりを考えると、関係者の方々の気持ちは計り知れないものがあると思います。気軽に慮れない。私は、彼ら4人よりも、何よりも、他のバスケ関係者を守ってほしいです。

 

だから、その点で考えると、彼ら4人は応援されることよりもまず先に、禊を済ませないといけない。バスケに関わる人々を守るためにも、彼ら4人自身のためにも。私はそう思います。だから、簡単に応援するなんて言葉をかけられません。

 

そしてやっぱり、買春という行為。インドネシアという地で。ちょっとこれはどうしても、この拒絶感をなんとかするには時間が必要。主体的な応援はできない。

 

立ち直ってほしい。ここで終わるような選手じゃない。その気持ちはあります。でも私が応援している選手ですとは口が割けても言えない。そういう気持ちです。

 

それが、立ち直ってほしいけど応援できないってう私の今の葛藤です。

 

色々ぐるぐるしていて、拙いまとめでごめんなさい。でもこれが、正直な気持ちです。

 

 

これから彼らがどんな行動をとられるのかはまだわかりません。ことの大きさに絶望して、猛省中かもしれません。バスケ人生は、本当に終わるかもしれません。

 

でも彼らの人生は終わらない。しっかり反省して戻ってこいと言ってくれるファンが、多少なりいるようです。そんなファンがいてくれることも、彼らの行いが生み出した結果なのは間違いなくて。私はまだ、そんな人たちのようにはなれないけれど、今からの行動を見て、もう一度応援したいと思えるかどうかを見定めます。一度の失敗で見限る人も多いとは思いますが、味方になってくれる人もいる。そのありがたさを噛みしめてほしいなとは強く思います。

 

そのハードルは、限りなく、限りなく、限りなく高いよ、もちろん。

戻ってくるなという人も、いるだろうしね。

私もどちらかというと、まだその気持ちに近い。

 

 

これからを決めるのは彼ら次第。

私は、見ている。見続ける。