あやちょの卒業報告ブログを受けて
こんにちはこんばんは、さっちょんです。
今日は、バスケじゃなくて、アイドルのお話。
スマイレージ・アンジュルムのリーダー、あやちょこと和田彩花さんの卒業が発表されました。彼女らしい、自分の気持ちをきちんと綴ることのできる、ブログでの発表でした。私は、大変あやちょらしいと思いました。以下、リンクです。ハロヲタの方は、きっと、噛みしめて読まれたことと思います。
あやちょらしい、なんて言っていますが、私はあやちょ推しではありません。6スマ後期(ヤッタルチャン辺り)から九位一体まで、田村芽実ちゃんを推していた地方在住ヲタクです。推しがいなくなって、今は完全在宅。あやちょとは、全握でありがとうって言うくらいで、個人的な接触はほとんどありません。
そんな私が、もしかしたらめいめいの卒業のときと同等、いや、めいの卒業は覚悟していたから、それ以上にショックを受けているかもしれない。その理由とか、あやちょに対する気持ちとか、諸々吐き出すためのブログです。ずっとあやちょを追いかけているわけではないので、断片的な知識と記憶で語ることをお許しください。
あやちょは、アイドルらしくないアイドルだと思います。
そして、アイドルという仕事に絶対的な誇り、プライドを持った人だと思っています。
スマイレージは、2009年4月に、4人組で結成されました。2010年メジャーデビュー。一時期、ハロプロの中で大変に推されていたグループ、でも、色々あって、一番人気メンバーと歌唱エースが脱退。ハロ所属グループは大なり小なり浮き沈みを経験しているものですが、その中でも一二を争うレベルで栄光と転落を経験しているグループです。そして、あやちょは足かけ10年、ずっとそのグループのリーダーを務めていました。どん底時代は本当に苦労している…と言われたこともありました。後輩である二期メンバーも、今のような立ち位置を築くのに時間がかかり、スマイレージのヲタクは半分があやちょヲタなのでは、と囁かれるようなこともあったほど。(ちなみに、私はその二期メンバーアメリカが大好きで大好きでヲタクになりました。だから、この言説には憤っていたのですが、それでもやっぱりあやちょの人気が絶対だったのも事実だったかなと思っています)
そんな中、彼女は独自の道を歩いていきます。初めて彼女を知る人にわかってもらいやすい例でいえば、やはり美術でしょうか。彼女は美術を専攻として、大学、そして大学院へと進んでいます。PHP新書から「乙女の絵画案内」という本も出しています。彼女が大学進学を決断した頃は、大学に行くハロプロメンバーの方が少なかったはず。もちろん嗣永桃子という偉大な先輩がいたから…というのもあるでしょうが、そこを語るともう話がそれてしまうので…閑話休題。久々にハロプロのことを考えるとあれもこれもと書いてしまいますね。
自分の好きなものを見つけて、グループという軸がありつつ、個人での活動を行う。グループにいるだけが自分じゃない。私は、あやちょはそんな活動をしてきた人だと思っています。何かに依存しているわけではなく、自立した、女性。女の子じゃないんです、あやちょは。尊敬すべき1人の女性。
アイドルって、未完成なところが可愛くて、応援したくて、推したくなるものだと思うんです。育てるとか、成長を見守るとか、そういう対象だと認識されているのが一般的だと思っていて。実際に、私もめいめいの成長を見守ることでたくさん気づかされて、感動して、泣きました。でもね、あやちょは何か違うんです。もちろん未完成なところもたくさん持っているんですけど、私が支えないといけない!っていう気にさせるアイドルではない。支えるわけではなくて、ついていきたいアイドルなんです。カリスマ、といっても過言ではないかもしれません。神々しさすらある。こんなことを書くと、美化しすぎとあやちょは怒るかもしれないけれど。
どこからそのパワーが出てきているのか、これはあくまでも私見ですけど、自分の好きなこと、やりたいことが明確にある人だからだと思います。何かに迎合しないんですよね、あやちょって。自分の信念があって、そこに合わないことにはなかなか納得できない、ある意味不器用な人。(MCで、リーダーだからライブにかかるお金の話も聞くんですよ!…とか言っちゃったり)…苦しいことも、たくさん、たくさんあっただろうなと思います。だけど、ずっとずっと、そんなあやちょがリーダーだから、私は信頼してスマイレージ・アンジュルムを好きでいられたんだろうなって思っています。
私には、すごく、すごく印象的な、あやちょの言葉があります。
めいめいが卒業する前に、あやちょがライブハウスツアーの中で言った言葉。DVD MAGAZINEに収録されているところから、言葉を書き起こします。
ここのライブハウスで二期に言いたいことがあるんですけども、二期が入って来たときに、私たち初期メンバーの、いわゆる先輩が 二人抜けちゃったわけじゃないですか。それから二期が入ってきてもなかなかなんか、受け入れられないような体制っていうか、なんかそんな雰囲気があったり、それがすごく申し訳ないなってすごく思っていて。でもその中でやっぱり一緒にハロープロジェクトに入ってきた同期の、いるじゃないですか、同期とかっていうのが、大きなステージでキラキラしたとこで踊ってて、私たちはライブハウス……私は今は大好きだからいいんですけど、その当時は戸惑ったじゃないですか、ライブハウスで初めてやってって。でその中で、ずっと二期に申し訳ないなって気持ちがあったんですよ。なんか大きな夢とか……ん~……を、見せてあげらてないっていうか、(中略)二期(メンバー)がつらい思いをするたびに、初期メンバーとしてほんと申し訳なくて……(中略)最後にはめいめいは、ライブハウスがとても楽しかったし、自分が成長できたっていってくれて、私はそれがすごく嬉しいなって……(後略)
申し訳ない、って、何度も何度も。「後輩に大きな夢を見せてあげられない」から、申し訳ないって、そんな言葉、言えないですよなかなか。あやちょには敵わないって思ったんです。
この言葉を、彼女が後輩たちに伝えたとき、リーダーとしての彼女の責任感を見た気がしました。リーダーっぽくないリーダー、だけど、やっぱりリーダー。そして、きっとスマイレージの色々を間近で見て、きっとたくさん悩んだのであろうリーダー。
そんなあやちょさん、そしてもう一人の初期メンバー、かにょんさんは、初めての武道館公演を終えた2014年、スマイレージからアンジュルムへと、改名する決断をされました。未だにこの一連の流れについては色々思うところはあるのですが、結果として、今回あやちょから後輩たちへ、グループを引き継ぐという象徴が「名前」になった気がしています。スマイレージから、アンジュルムへ。本当の意味でグループが変わる。
あやちょのブログより引用。
そして、アンジュルムはオリジナルメンバーがいなくなったとき初めて繋がっていく。新しい形を自分たちの手でみんなで作っていくことに意味があり、大切な経験となります。良い意味で私を忘れて、みんなで「アンジュルム」をつくってもらいたいです。
私はステージに立ち続けたいです。30代になったとき1人でステージで歌って踊っていることが次の目標です。様々な表現をやっていきたいです。そうなれるよう、20代を過ごそうと考えました。そして、できればアイドルで居たいのです。それはアイドルでやることではないのかも?今からアイドル?そう言われれば言われるほどアイドルで挑戦してやると思うのです。「アイドル」というキーワードで外面的に捉えられるのは嫌です。私はそこを超えていきたいし、それを世の中に提示していきたいです。
…あやちょが、この上なく格好良くて、格好良くて、涙が出る。
グループを卒業しても、ハロプロを卒業しても、彼女はアイドルを続けることに挑戦する。なんて、格好良いんだ。こんなにアイドルであることに誇りをもった女性が、今ここにいるんだということを私は声を大にして叫びたい。
あやちょは、格好良い。何度言っても足りない、あやちょは、格好良い。
めいめいが卒業してからは、私はあまりアンジュルムのことを追いかけられていません。だから、彼女が言う、「グループの在り方に今後に、頭を心を悩ませた」といういきさつは追いかけられていません。いや、どうなんでしょう、その様子を彼女はヲタクに見せていたのでしょうか。そこについてはより詳しい人に是非語ってもらいたいですね。あやちょ推しの人は察していたのかなぁ。私は、全然知らなかったから胸をえぐられました。
ただ、ブログを見る限り、やっぱり悩むことは多かったのだと推測してしまいます。それは、是非全文を読んでください。ただ、どうしても引用したい箇所があります。
グループで夢を見続けること、それは大前提である「それぞれの人生」をある程度否定することでもあります。
すごく、すごく、すごく、刺さりました。
アイドルだけでなく、おそらく何においても、共同で何かを成し遂げることは個に制約がかかること。集団で夢を追いかけることを、ある種大きな価値として売り出しているアイドルグループのリーダーが、まさか、そのことを、言葉として、卒業発表のタイミングで発するとは。他愛もない言葉に見えるかもしれませんが、アンジュルムとしての夢を追いかけ続けたあやちょがこの言葉を発することに、私は壮絶な衝撃を受けました。そして、彼女が個人としての人生を生きる決意をしたのだということを、受け止めないといけないなと思ったのです。
私たちはそのような環境の中で青春を過ごし成長していくのだと思います。そう、きっと青春なのです。今まで通りであればその後はそれぞれの人生へ。そんな当たり前の?道すじに今でもやっぱり素直になれないのです。私にはグループの先に見える「それぞれの人生」が時に辛く、物足りなさを感じます。本気でやろうと思うほどわからなくなりました。そんな単純なことに頭を抱えていたのです。それならば、それぞれの人生で本気でやろうと思いました。
あやちょにとっては、それぞれの人生以上に、アンジュルムとしての人生を生きようとしていたのだなぁと。今更ながらに。言葉にされると、色んな意味でぐさりとくる。
何か、自分の気持ちを整理するために書いていたつもりが、整理されればされるほど、心が一層ぐちゃぐちゃになっていきます。なんなんだこのブログは、とんでもない爆弾を落としてくれてあやちょは。もう、泣きたいのに、泣きたいのに、考えれば考えるほど泣けなくなってきたよ。あやちょのことだけじゃなくて、アイドルのこととか、集団で何かを成し遂げることについてとか、たくさんたくさん、考えさせてくれる卒業発表。
ただ、たくさん、たくさん考えて、考えながらこうしてブログを書いていて、やっぱり私はあやちょのことが好きなんだと思います。いや、正直グループにいろいろあった中で、複雑な感情を抱いたこともあります。カリスマすぎて眩しかったこともあります。ただ、そんな感情も含めて、全て、あやちょの元に心がありました。推しじゃないけど。なんて言ったらいのだろう…あやちょがリーダーで良かった、と言うのがいちばんしっくりくる。
あやちょがリーダーじゃなくなった後のアンジュルムについては、まだ考える余裕はなので、1年かけてゆっくり受け止めていきます。おそらく私の大好きで大好きでたまらない、2期メンバーの時代となるでしょう。でも、もう少しあやちょリーダーについていかせてね。
…ふぅ。もっとたくさん、書きたいことは出てくるかもしれないけれど。
古い画像だけど、遠くを見つめているあやちょが好きだ。
凛とした美しい顔と佇まいが大好きだ。
全握で、ループする私を、にこにこしながら何度も見送ってくれたあやちょを思い出す。
…まだ時間はある。会いに行こう。
直接、あやちょが大好きだって、伝えに行こう。
旅立ちの春まで、あと1年あるんだから。